日鉄P&Eが手掛けたプロジェクトをご紹介します
Project01
南部幹線プロジェクト 実行中!
推進工事における高・中圧の2条配管、
DRT採用、新たなシールド工法で挑む
東邦ガスネットワーク(株)では、愛知県三河方面における将来的なガス需要に対する供給能力増と安定供給に加え、既設高圧幹線の複線化を図る目的で、南部幹線プロジェクトを遂行中です。当社は、南部幹線II期工事を受注、半田市から安城市ガバナステーション間14.3kmの工事を進めています。
About 工事概要
発注者 | 東邦ガスネットワーク(株) |
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工 期 | 2020年10月~ 2026年3月 |
推 進 | 8か所、1.8km |
シールド | 2か所、3.9km |
開 削 | 8.6km |
南部幹線Ⅱ期(半田~安城)ルート概要図
衣浦港の推進立坑。奥に見えるのは三河湾の河口付近。現在、社員3名、溶接工2名、その他5名の合計10名で高・中圧2条の配管作業が進められています。
南部では最も深い衣浦港の推進立坑、およそ26m。迫力に圧倒されます。パイプを降ろすのも難しく、荷ブレ防止のガイドレールを設置するなど、安全管理の徹底が求められます。
Interview 工事状況
PERSON
01
推進・シールド内配管における例の少ない施工法を実施するのが特徴
衣浦港を横断する推進工事は別途発注で、推進内配管については例の少ない施工法を採用しています。当初計画は高圧600Aのみを施設する予定でしたが、中圧400Aを追加敷設するため、Φ2000ヒューム管を採用。通常の推進内配管はパイプに緩衝材を取付けて引き込みます。
管内にインバートコンクリート+レールを引き、運搬治具を製作し、ガス管を引き込む工法を選定しています。また、シールド工事も別発注ではありますが、立坑がない工法(URUP工法)を適用しているのも特徴の一つです。今後、稼働の予定です。現場は開削3班、推進3班で実行中です。工区を二つに分けてそれぞれに工区長を設け、現在10名程度いる社員間で縦も横もフォローができる体制を整え、休暇の取得がスムーズに行えるように調整を進めています。夜間や休日、農閑期など、その期間しか工事ができない制約のある現場もありますが、ワーク・ライフ・バランスを実現できるよう、最大限の努力をしていく考えです。
PERSON
02
休暇とのバランスを考慮しながら
質の高い仕事を
質の高い仕事を
進捗は全体14.3kmのうち約3km、16%程度、まだ始まったばかりで、現場はこれからピ ークを迎えます。施工条件の厳しい場所がいくつかあり、計画・検討を進めています。難易度が高いといえば衣浦港の推進です。長距離なのでトラブルが起きないように、より慎重に進めていく必要があります。また、立坑の深さは南部では最も深い26m。転落、物の落下などは作業員のケガや命にかかわるので、防止策の徹底をはかっています。パイプを降ろすのも難しく、荷振れ防止用にガイドレールをつけるなど、さまざまな工夫と努力でお客様からの要望にお応えできるよう、無事にプロジェクトを完遂したいと思っています。
無事な完遂には、安全な作業が第一。集中力を保つには、休暇も大切な要素と考えています。仕事とのバランスをコントロールして、お客様の要望にお応えできるよう、リフレ ッシュした健康な体で安全で品質の高い仕事をしてほしいと思っています。現場ではなかなかに難しい課題ですが、当工事事務所では、フォロー体制を構築し、所員は年間の有給休暇取得ができるよう、心掛けています。加えて、フォロー体制を整えることにより、不慮の事態にも対応ができるよう留意しています。所員はもとより関係者への配慮は、結果的にお客様への配慮につながるものだと思っています。
ガイドレールに沿って荷を降ろす。
600mmのパイプを溶接。隣には400mmのパイプ。2条あるのが特徴。
アンチローリング台車での引き込み作業。
\プロジェクトメンバーをご紹介/ Member
現場工区長 H.O
埋設部分の工区長として全体を眺めると、農地、工業地が入り組んでおり、やりやすそうに見えて難しい部分も多々あります。現場が安全にまわって、みんなでやっているという感じが出ていれば、それ以上、言うことはありません。
開削・推進
現場工区長 K.S
工区長として赴任しているので、とにかく作業員さんにケガをさせない、無事故無災害での完工を目指します。いまは衣浦港の配管準備に注力しており、敷設したレールの精度に目を光らせています。精度が悪いと引込み時に運搬台が脱線しパイプの転倒などにつながるリスクがあるからです。とにかく丁寧に確認をして、事故・トラブルを起こさせないように心掛けています。
シールド・衣浦港推進・ステーション
施工管理者 K.A
周辺は農地ですが、近所には自動車関連の大きな工場があり、大型車両の往来があるのが場所の特徴です。積極的にPRをしてきましたので、みなさん協力的です。みんながケガなく明るく楽しく和気あいあいと仕事ができたらいいなと思っています。実際、協力会社の方々も社内もみんなあたたかく、人に恵まれていると思います。
農地のど真ん中の生活道路を地道に進む
溶接技術部 J.N
普段は貝塚溶接技術センターにて業務していますが今回は現場立ち上げ業務で来ています。衣浦推進では管厚が最大23.1mmととても厚くなっていますが溶接品質初回合格率100%を目指して日々、貝塚からバックアップを行っています。溶接士はもちろん現場の方にも迷惑をかけないよう努力しています。
衣浦港の推進立坑
施工管理者 R.Y
入社から1年が経ち、初めての現場です。見るものすべてが初めてで驚いています。しっかりとメモやデータをとり、自分なりの教科書を作ろうと思っています。まだ一人では何もできませんが、とても充実していて、仕事が楽しいです。知識や実績を身に着けて、堂々と監督として仕事をするのが目標です。
高圧ガスパイプ