NITTETSU P&E TIMES PROJECT STORY

NITTETSU P&E TIMES PROJECT STORY

日鉄P&Eが手掛けたプロジェクトをご紹介します

Project05

「つなぐ」で関西圏の ガス供給安定強化へ貢献

大阪ガス(株)で約20年ぶり!
共同溝内における高圧ガスパイプライン配管工事順調な進捗で完工に向け後半戦が進む

大阪ガス(株)は、兵庫県尼崎市と京都府久御山町を接続する全長47.4kmの高圧ガスパイプライン「尼崎・久御山ライン」の建設を進めており、2028年9月に完成を予定しています。工事区間のうち、久御山町から交野市までの12.6kmは国土交通省が整備した通信・電力などライフラインをまとめて収容する共同溝内にガス管を敷設する工事で、当社が7kmを受注し施工しております。(残りの38.4kmはシールド工法を採用)

About 工事概要

発注者 大阪ガス(株)
工 期 2019年11月~2022年3月
工事場所 京都府久世郡久御山町(久御山ステーション)~大阪府枚方市長尾台

西日本支社 幹線・プロジェクト部
尼崎・久御山ライン共同溝配管工事(A工区)

西日本支社 幹線・プロジェクト部 尼崎・久御山ライン共同溝配管工事(A工区)

Interview 工事状況

PERSON 01
「つなぐ」で関西圏のガス供給安定強化へ貢献

西日本支社 幹線・プロジェクト部 尼崎・久御山ライン工事事務所長 M.U
西日本支社 幹線・プロジェクト部 尼崎・久御山ライン工事事務所長 M.U

共同構内の配管は非常に少ない現場の一つです。コロナ禍でなければ、みなさんに見ていただきたいという思いが強くあります。傾斜部やクランク配管、大きな段差・落差を目の当たりにして「これはどうやってクリアをするんだろう」と疑問を持つだけでも感性が磨かれるはず。これまでに来訪された方々は、揃って感動して帰られているのが何よりの裏付けだと思います。ノウハウを継承するという意味では、先ずは「現場を見る」ことだと思います。

3次元ループ配管。
高さはおよそ6m。
直角に配管すると流体の圧力で伸びてしまうため、緩やかなベント管を設置して回避する設計。奥にはスロープもあり、限られたスペースで行われた作業の苦労がうかがえる。

PERSON 02
共同溝での工事

西日本支社 幹線・プロジェクト部 尼崎・久御山ライン工事事務所 副所長 K.N
西日本支社 幹線・プロジェクト部 尼崎・久御山ライン工事事務所 副所長 K.N

12.6kmのうちの7kmの共同溝内にガス管を敷設する本プロジェクト。共同溝の現場は、開削や推進・シールドの現場よりも作業スペースにゆとりがあり、溶接配管に関しては作業しやすい環境であると言えます。一方で難しいのがガス管の運搬。直角の曲がり角、急勾配や落差の大きい垂直の段差などがあり、着工当初は運搬台車が「曲がり切れない」など、様々な苦労がありました。ポリシーの「手戻り極力排除」を胸に、日々、現場に出ています。現場では、所長が前に前に出るタイプなので(笑)、自分は一歩引いてサポートすることを心がけています。幹線工事では珍しい副所長という立場から所長の動きを吸収して、Uさんのような所長を目指したいと思っています。

道沿いの入口を降りて階段・梯子を降りて共同溝へ

道沿いの入口を降りて階段・梯子を降りて共同溝へ

左:垂直にそびえる壁への配管。溶接をするまでの準備が難易度高右:3次元ループ室内配管状況

左:垂直にそびえる壁への配管。溶接をするまでの準備が難易度高
右:3次元ループ室内配管状況

\プロジェクトメンバーをご紹介/ Member

01
施工監督 Y.O

施工監督 Y.O

推進の現場のようにセグメントがないので、コンクリートにクレーンや電線の金具を天井に打ち込むなどがあります。当初は、その電線・金具などの高さがパイプと同じで運搬中は「邪魔で、苦労しました(笑)」。カーブでは分電盤に当たってしまうために進めないなど、台車での運搬には気をつかいましたね。いまは改善して、順調です。

特注の運搬台車 重量は約1t、バッテリー駆動、速度は高速モード2.3km/h(平坦運搬時)

特注の運搬台車
重量は約1t、バッテリー駆動、速度は高速モード2.3km/h(平坦運搬時)

02
施工監督 K.N

施工監督 K.N

共同溝ということで、ほかの現場では使われないような、この現場ための運搬台車を特注しました。製作は四国で行っており、初めてということもあって、現地まで行きました。試運転をするなど、様々に手をかけた思い入れのある台車です。着工間もなくは、運搬でうまく行かない部分もありましたが(笑)。

03
施工監督 T.T

施工監督 T.T

設計は「設計室ではこう考えるけど、現場の職人さんたちはどう思うのだろう」という思考で仕事をすることが多いです。現場に着任してわかったのは「間違いなく現場の言葉」があるということ。周囲のプロフェッショナルの方々と話し合いながら、より具体的に計画を立てられるのがわかりました。台車のルートでのできごとなど、想定ではわからなかったことに現場で遭遇して、改めて設計にも生かせると思いました(笑)。

※掲載している人物の肩書き及び役職は
プロジェクト当時のものとなります。